HISTORY ZJ-CFS/GB 本日はベースの修理。
2020.04.05


これは手元に保証書が残っていたので正確な購入日が解りまして、2004年製。
当時ピアニストと一緒にライブをやるために、倍音が綺麗に揃うサークルフレッティングシステムのベースを購入しようと島村楽器錦糸町店に行って、今日決めて買うからと、展示してあるHISTORY製のベースを片っ端から並べて貰いまして、AKGのK401ヘッドホンを持参して徹底して音をチェックして購入した一本です。当時7万円弱(アルダー)だったのですが、見た目がカッコいい11万円(アッシュ)のほうよりなんとこちらのほうが明らかに音が良く、アルバム制作のレコーディング用を兼ねていたので、これは仕方ないかと。地味だけど7万円弱のアルダーを選択、見た目より音を重視するワタシにはあるまじき購入品でした(笑)

その後ライブもやらなくなり、弦を張ったまま2007年位から2020年まで押し入れの中に13年間も放置してしまい、先日出してみたらなんとネックがねじれてしまっていました(笑)
我ながら凡ミス、ギターはたまに出してチェックしていたのですがベースは見ていなかった・・・

1弦側がねじれており、4弦側は綺麗に揃っている。テンションがかからないほうがねじれるのは何故だろう。とりあえず当面は、ちょっと純反り状態にトラスを調整してごまかしながら録音用に使っていましたが、やっぱ弦高が高すぎて弾いてて疲れるので修理をしてみようかと。

ウチには測定器はないので目視と音出しでの修理になりますが、1弦側の3フレットが沈んでおり、4、5フレットが盛り上がって6フレット以降は真っすぐとなっている。いわゆる波打ちフレットになってます。
これはやっかいです。

まず現状で4フレットを耐水紙ヤスリ220~350~1000番とかけて高さを下げてみます。



一度に一気にやらず、削っては弦を張り、音を確認しながら作業します。

4フレットが目視で下がったのを確認して音出すと、今度は5フレットがビビりだす。
今度は5フレットを削る、しかしここは浪打ちを計算して、4ほど削らない。
今度は、6フレットがビビりだす。
ここで、トラスを回してネックを真っすぐにしてから、4フレットから削り直し、
6フレットは極僅か削って7フレットに合わせる。

音が綺麗に出るようになり、弦高も1mm低くセッティングできるようになりました。

フレットの高さの見た目も綺麗に揃ってます。

ネックの捻じれのフレットすり合わせなんてプロじゃなきゃ絶対できないと思っていましたが、
時間をかけ、ゆっくり確認しながらやれば結構自分でもできちゃうもんなんですね。
でもこれは、各修理工房の皆様が情報をネットに掲載してくれているからです。

みんなありがとう(笑)
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